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キッチンカー開業時にどんなリスクを確認する?|実際の保険相談事例から考える開業前の判断ポイント

「キッチンカーで新しく事業を始めるのですが、どのような保険や備えが必要でしょうか?」

 

 

 

 

 

以前、これからキッチンカーを開業されるお客様から、このようなご相談をいただきました。

新しい事業を始めるときは、店舗や車両、設備など準備することがたくさんあります。

保険についても「何に入ればよいのか」と考えがちですが、最初から保険商品を選ぶのではなく、まず確認したいのは、

「この事業では、どのような事故やトラブルが起こる可能性があるのか」

ということです。

今回は、実際にご相談いただいたキッチンカー開業時の事例をもとに、新しく事業を始める際のリスク整理についてご紹介します。

ご相談は「どんな保障が必要ですか?」から始まりました

ご相談いただいたお客様は、キッチンカーでの新規開業を予定されていました。

そこで、単に「キッチンカー向けの保険」を探すのではなく、どのような事業を行うのかを確認しながら、想定されるリスクを整理していきました。

キッチンカーの場合、一つの事業の中に、例えば次のようなリスクがあります。

  • 提供した飲食物による事故
  • 調理・販売中の事故
  • キッチンカーそのものの自動車事故
  • 車両・設備等の損害
  • 事故等によって営業できなくなるリスク

事業内容や営業形態によって確認すべきリスクは異なります。

「キッチンカーだからこの保険」と決めるのではなく、「どのような事業をするから、どのような備えが必要なのか」と考えることが大切です。

まず確認したのは「食べ物を提供するリスク」

今回のご相談で重要な確認事項の一つが、飲食物を提供することによって生じるリスクでした。

例えば、提供した食品が原因となってお客様に健康被害等が発生し、法律上の損害賠償責任を負う可能性があります。

こうしたリスクへの備えとして、生産物賠償責任に関する保険(いわゆるPL保険)が選択肢となる場合があります。

ただし、必要となる補償内容や対象となる事故、対象外となる事項等は、事業内容や保険商品・契約内容によって異なります。

そのため、保険の名称だけで判断するのではなく、実際にどのような商品を提供し、どのような事故が考えられるのかを確認することが重要です。

キッチンカーには「車」と「店舗」の両方の視点がある

キッチンカーは、飲食物を販売する場所であると同時に、自動車でもあります。

そのため、食品に関するリスクだけでなく、車両としてのリスクについても確認しました。

例えば、

  • 走行中の自動車事故
  • 車両そのものの損害
  • 営業先への移動中の事故
  • 営業・調理設備に関するリスク

などです。

今回のご相談でも、自動車保険を含めて必要な備えを確認しました。

一つの事業でも、リスクを一つの保険だけで考えない。

これが、事業用保険を考えるうえで重要なポイントです。

事業計画も確認しながら保険を比較

今回のご相談では、お客様の事業計画書も確認しながら、事業内容や想定される売上規模などを整理しました。

そのうえで、複数の取扱保険会社について補償内容や条件等を比較し、お客様のご要望や事業内容に合う選択肢を検討しました。

保険料の算出方法は、保険会社、保険商品、業種、売上高その他の条件によって異なります。

重要なのは、単純に保険料だけを比較することではありません。

「自社が備えたいリスクに対して、必要な補償になっているか」

という視点で確認することが大切です。

開業前に整理したい「4つのリスク」

今回のキッチンカーの事例を整理すると、開業前には大きく次の4つの視点から確認できます。

視点 確認すること
お客様 提供した商品・サービスによって事故が起きた場合
モノ 車両・設備・商品などに損害が生じた場合
事業 事故やトラブルによって営業を続けられなくなった場合
お金 賠償・修理・休業等によって会社の資金に影響が生じた場合

「どの保険に入るか」の前に、「事業を続けるために何を守る必要があるのか」を整理する。

こうしてリスクを分けて考えると、自社で対応できるもの、予防すべきもの、保険などで備えるものを判断しやすくなります。

開業後、街中でキッチンカーを見かけました

その後、お客様は無事に開業されました。

後日、街中でピカピカのキッチンカーが営業しているところを偶然見かけました。

開業前のご相談から関わらせていただいた事業が、実際に街の中で動き始めている姿を見ることができ、私たちにとってもうれしい出来事でした。

保険の契約そのものがゴールではありません。

お客様が安心して事業を始め、事業を続けていくために必要なことを一緒に整理する。

今回の相談事例は、私たちにとっても、その大切さを改めて感じる機会となりました。

新規事業のリスク対策も「保険を選ぶ前の整理」から

キッチンカーに限らず、新しい事業を始めると、それまで会社になかったリスクが生まれることがあります。

飲食店、建設業、新しい店舗、EC事業、新しい設備の導入など、事業によってリスクはさまざまです。

そこで、開業・新規事業の際には、


① どのような事業をするのか
② 何が起こる可能性があるのか
③ 起きた場合、会社にどの程度影響するのか
④ 自社でどこまで対応できるのか
⑤ どのリスクを保険等で備えるのか

という順番で整理すると、必要な対策を考えやすくなります。

保険から考えるのではなく、事業から考える。

ティ・アイ・エス株式会社 法人事業部では、企業ごとの事業内容や経営課題を確認しながら、必要なリスク対策を整理することを大切にしています。

このような経営者の方は、開業前に一度整理してみてください

  • これから新しい事業を始める
  • キッチンカーや飲食事業を開業する
  • 事業用の車両や設備を導入する
  • どのような保険が必要なのか分からない
  • 現在の保険で新しい事業まで対応できるか分からない
  • 事業計画とあわせてリスク対策を整理したい

「何の保険に入ればよいですか?」という段階からでも構いません。

まず、事業内容と想定されるリスクを整理するところから考えてみてください。

法人事業部へのご相談はこちら

注意事項

本記事は、実際にいただいたご相談をもとに、個人・事業者等が特定されないよう一部の情報を一般化して掲載しています。

また、新規事業・キッチンカー等に関するリスク管理および法人向け保険について、一般的な情報提供を目的としています。

特定の保険会社・保険商品を推奨するものではなく、個別の保険契約の締結または加入を勧誘するものではありません。

実際に必要となる補償内容、補償対象、対象外となる事項、保険料、保険金のお支払い条件等は、保険会社、商品、契約内容、約款、特約、事業内容等によって異なります。